フロントフォークの掃除&減衰パイプの交換

フロントフォークのスプリングを400ネイキッドから
650Sの物に変更したのは良いけれど
減衰特性がまったく違うので、やたら動くサスになってしまいました
ブレーキで思いっきり沈むのは良しとして
その後の戻りが異常に早い
結果、コーナーでフワフワしてちっとも安定しないものになってしまいました
当初は、オイルの粘性でごまかしていたのですがいよいよ駄目になってきたので
全て650Sと同じにすることとなった


とりあえずフォークを外す
その後、軽く掃除

いよいよ全バラ開始

アウターチューブの下にある減衰パイプ固定ボルトを緩める
この時全部外さないで置く

トップボルトを緩め、内部にある
スペーサー、ワッシャ、スプリングを取り出す


オイルの摘出
3000kmくらいしか走っていないが
すでに真っ黒
ほとんどは、スプリングとインナーチューブがこすれあって
メタルなどが発生しているのであろう

何度か、伸ばしたり縮めたりして
オイルを抜く


ダストシールを外す
マイナスドライバーが有れば簡単に外れます


ダストシールをロックしているピンを外す
これもマイナスドライバーで外します

この後、アウターチューブ下のボルトを完全に緩めます
内部で減衰パイプが回ってしまう場合が有るので
上から長い棒を使って回らない様に押さえるのがコツです

ボルトが外れたら外れたら、
インナーチューブを思いっきり伸ばします
オイルによる抵抗が無いので簡単に伸ばせるはずです
この、伸ばす反動でインナーチューブを圧入している部分を外します

抜けた


減衰パイプはこんな感じ
調整機構が有れば、こんな苦労しないんですが、、、>SUZUKIさん


オイルロックピース


アウターチューブ内部も点検
この時、内部にゴム部分が無いので
灯油や洗浄油で洗浄してもOK

で、いよいよ減衰パイプの交換


左が400ネイキッド、右が650Sです
こんなに違うんですね

何か、すごく長い間在庫になっていたらしく
うっすらと、錆が出ていたのでコンパウンドで磨きました
おかげでピカピカです

んで、いよいよ組み付け

ほとんど交換することはないですが
スライドメタルをチェックします
ここが擦れていると、ガタが出るそうです


インナーチューブに減衰パイプを挿入


インナーチューブ下から顔を出した所で


オイルロックピースを装着
引っかけているだけなので、扱いに注意しながら
インナーチューブごとアウターチューブに挿入します
ボルト位置を確認しながら、ボルトで固定
この時、ネジロックを散布することを忘れずに


次に、スライドメタル、ワッシャー、オイルシールを装着
オイルシールは、問題なくても必ず交換すること

さて、いよいよ圧入の開始です

これが圧入用の特殊工具
下の部分でオイルシールを一様に押さえることで
圧入を行います


こっちは、圧入用のオモリ

こいつで上の工具をぶったたいて反動で圧入して行きます
コツは、力いっぱい押し込むのではなく
ゆっくりと回数を重ねて打ち込んで行くと良い感じで入って行きます
また、圧入の時に、インナーチューブに傷が入るとまずいので
綺麗に清掃してから使いましょう


圧入完了
オイルシールが、ロックピンの溝まで入っているか
確認しながら打ち込んで行きます

あとは、オイルシールロックピンをはめて
ダストシールを打ち込んで
油面調整して、スプリング、ワッシャ、スペーサーをセットして
トップボルトを締め込んで終了


完成です

フォークオイルですが
10Gと15Gを同量でブレンドし
油面は95mmくらいにセットしました

あと、組み付けですが
突き出しを2mmにしてます

これで、足回りは完全に650Sと同じになりました
走った感じですが、凄くバランスが良くなりました
コーナーでもくるくる回るようになったし
前後の荷重の仕方で、旋回率を変える
何てことも出来るようになりました

フロントフォークの掃除&減衰パイプの交換