偏平率とバンク角の関係についての考察

タイヤって扁平率が低い方が(プロファイルが尖っている方が)、
バンク時のグリップ面が増えます。
一般的にとがっていると旋回性重視になり、
扁平だと直進性重視になります。
GP500のタイヤが扁平なのはストレートでの大出力を受け止める為で、
250などは旋回性を重視して尖ったタイヤを使っているそうです。


赤い線はバイクの中心線、黄色い線は実バンク角
実バンク角はタイヤ接地面中心点とライダーを含めた
バイクの重点を結ぶ線が路面への垂直となす角度、
これが大きいほど旋回力は大きくなります。
正確には前後タイヤで考えるものですが
分かり易く後輪だけで説明します。

タイヤの上の部分をバイクのテールカウルだと思ってやってください。
(ライダーの重心はシートの真上に想定しています)

左がフラットなタイヤで右が尖っているタイヤ。
角度は同じ(20度)に回転しています。
一目瞭然のようにフラットなタイヤは
接地面と実バンク角で不利な状況にありますよね?

接地面は右側はこれから面積が
増えるのに対して左側は変化無しです。

実バンク角も右側の方が圧倒的に多いです。

WGP500のレーサーが物凄いバンク角で
曲がる理由はここにあって、
GP500用のタイヤではバイクが傾いていても
実バンク角がそれほど発生しないからです。

ただフラットなタイヤにも利点があって、
直進時のタイヤ接地面積が非常に大きいので、
突然発生する強力な出力にも耐えられます。
(「ゆっくり」と「突然」では同じ力でも後者の方が滑り易くなります)

実際SV650/650SではメッツラーMEz4の扁平タイヤのおかけで、
ある程度以上スピードが出ると直進安定性が強く出て旋回性が低下します。

SVのリアが滑る原因はフロントサスが
柔らかすぎる為に起こるリアの浮き上がりらしく、
リアを固くするかフロントを固くするかの
どちらかで解消するようです。

フロントを固くする方が確実らしいですが
カウル無しの400はSVシリーズ中
最もフロントが柔らかい上に荷重が抜けやすいので、
リア滑りの傾向が出やすいようです。
(一気にフロントに荷重移動した後ふっと抜けてリアよりの荷重になるので、
急ブレーキをかけたのと似たような状態になるみたいです。)

最もフロントの固い650Sでも
ノーマル設定ではフルブレーキングからの旋回では同じ
ような事が起こりますんで、
(温まったMEz4はヤバイぐらいハイグリップなのに、です。)
SVの宿命とするしかないと思います。

上記の理由でSVシリーズには尖ったタイヤが向いていると考えました。

ついでですが、プラグをDENSOのイリジウムパワーに変更すると、
カブリ気味が多少改善されます。
プラグに関してはDENSOのホームページで詳しく説明があります。
http://www.denso.co.jp/
だったと思います。

偏平率とバンク角の関係についての考察