普段使用しているXPのシステムディスクを新しいハードディスクに変更する作業
システムディスクが壊れそうになったり
容量が足らなくなったり、ディスクの形式が変わったりと
いろいろなときに使用できると思うよ。
利点
- 無料ツールで作業できる
- 費用は、システムディスク移行用HDDとCD-ROM1枚
欠点
- それなりに色々な知識(ハード、Windowsシステム管理者レベルの知識、UNIXの基本的な知識、失敗しても負けない精神)が必要
用意するもの
- CDに焼いたPartition Image
- Windows XP Service Pack 2 展開ツール
- バックアップ対象のWindowsXPのシリアル番号
- 移行先のハードディスク(現在の容量より多いことは当たり前)
- バックアップするシステムディスクのイメージを保存するHDD
USB接続できればOK
システムディスクを2パーティションにして、イメージを保存すれば1台でOK
バックアップ手順
- 移行先のHDDをPCに接続
- 移行先のHDDのパーティション切り、フォーマット、初期動作確認
- 現在のHDDの容量やパーティションの関係をメモしておく
- [ Partition Image ]をダウンロードしてCDに焼く
- [ Partition Image ] が起動できるか確認
- [ cat /proc/partitions ]で、メモしたHDDの容量やパーティションの関係をチェックする
- Windowsを起動して、Windows XP Service Pack 2 展開ツールから [ WindowsXP-KB838080-SP2-DeployTools-JPN.cab ] をダウンロード
- [ WindowsXP-KB838080-SP2-DeployTools-JPN.cab ] を実行して適当な場所に保存
- 展開したフォルダ内の[ setupmgr.exe ]を実行する。
- [ セットアップ マネージャ ]を使用してsysprep.iniの作成する。
- [ セットアップ マネージャの開始 ]で[ 次へ ]
- [ 新規または既存の応答ファイル ]で[ 新しい応答ファイルを作成する ]を選択して[ 次へ ]
- [ セットアップの種類 ]で[ Sysprep セットアップ ]を選択して[ 次へ ]
- [ 製品 ]で[ Windows XP Professional ]を選択して[ 次へ ]
- [ 使用許諾契約書 ]で[ はい、インストールを完全に自動化します ]を選択して[ 次へ ]
- [ 全般設定 ] > [ 名前と組織名 ]を入力する
- [ 全般設定 ] > [ タイム ゾーン ]で[ (GMT+09:00) 大阪、札幌、東京 ]にする。
- [ 全般設定]ツꀀ > [ プロダクト キー ]でバックアップするXPのシリアルを入力する。
- [ ネットワークの設定 ] > [ コンピュータ名 ]で[ コンピュータ名を自動で生成する ]にする。
- [ 詳細設定 ] > [ ID 文字列 ]で[ 完了 ]を選択する。
- [ パスとファイル名 ]でデフォルトで[ OK ]を選択する。
- [ セットアップ マネージャの完了 ]で[ キャンセル ]を選択する。
- 出来上がった sysprep.ini をそれなりに編集する
- [ C:\sysprep ] を作る
- [ C:\sysprep ] に [ factory.exe ] [ setupcl.exe ] [ sysprep.exe ] [ sysprep.ini ] をコピーする
- コマンドラインから C:\sysprep に移動して [sysprep -reseal -mini ] を実行する
- 終了するまで待つ
- 終了したら KNOPPIX を起動
以下、バックアップするHDDを hda イメージ保存先を sda とする - 途中で、キーボードの指定を聞いてくるので keymap selection: [ 22 ]を入力
- イメージ保存先のマウント先を作る [ mkdir /mnt/img_data ]
- イメージ保存先をマウント [ ntfs-3g /dev/sda1 /mnt/img_data ]
- [ cat /proc/partitions ] や [ df ]でドライブの関係を再度確認
- パーティションイメージの起動 [ partimage ]
- バックアップ対象のパーティションを [ Partition to save/restore ] から選択
- [ Image file to create/use ] から保存するイメージファイル名を指定
[ /mnt/img_data/xp_system.img ] って感じ - [ Action to be done ] で、 [ Save
partition into a new image file ] を選択 - < Next (F5) > で次画面へ
- [ Compression level ] で圧縮レベルを指定
- [ Image split mode ] でイメージの分割サイズを指定
- <Continu (F5) > で次
- [ Partition description ] でコメント入力
- [ OK ] でディスクチェック
- 保存先のディスク情報が出るので [ OK ] でイメージ作成開始
- [ Success ]が出るまで待つ(30~60分程度?)
以上でイメージ作成終了
リストア手順
- KNOPPIX を起動
- 以下、書き込むするHDDを hda イメージ保存先を sda とする
- 途中で、キーボードの指定を聞いてくるので keymap selection: [ 22 ]を入力
- イメージ保存場所のマウント先を作る [ mkdir /mnt/img_data ]
- イメージ保存場所をマウント [ ntfs-3g /dev/sda1 /mnt/img_data ]
- [ cat /proc/partitions ] や [ df ]でドライブの関係を再度確認
- パーティションイメージの起動 [ partimage ]
- イメージ書き込み対象のパーティションを [ Partition to save/restore ] から選択
- [ Image file to create/use ] から保存しているイメージファイル名を指定
[ /mnt/img_data/xp_system.img.000 ] って感じ - [ Action to be done ] で、 [ Restore partition from an image file ] を選択
- < Next (F5) > で次画面へ
- デフォルトのままでOKなので <Continu (F5) > で次
- イメージ書き込み対象のディスク情報が出るので [ OK ] でイメージ書き込み開始
- [ Success ]が出るまで待つ(10~30分程度?)
以上でイメージ書き込み終了
起動手順
- イメージ書き込み対象のHDDを起動できる位置に付け替える
- 起動
- 勝手にシリアルやタイムゾーンの設定作業を進めるはずなので放置
- 終了
以上でHDDの移行は終了です。
なお、この方法を使えば同じイメージのHDDを大量生産することができます。
学校とかの教育機関や、フリーのアクセスPCとかのリストア用。
さらに、起動HDDをUSB起動できる設定にしておけば、
壊れたらすぐに新品システムに戻すことができる。
Windows XP を再インストールするときの、OEM の事前ライセンス認証の保持
Sysprep ツールを使用して Windows XP の展開を自動化する方法
WindowsXP システムディスクを新しいハードディスクに変更する